現在、公営企業会計部門において新しい業務として取り組んでいる水道・下水道使用料の改定支援に関連して、料金の仕組みや料金決定の考え方をご紹介します。
1. はじめに
水道や下水道は生活に欠かせないインフラであり、運転、維持管理、更新などに多くの費用が必要です。その費用の多くは使用料で賄われています。本資料では、料金がどのように決まるか簡単に説明します。
2. 使用料が必要な理由
● 生活を支えるための費用
– 浄水場・下水処理場の運転
– 水道管・下水道管の維持
– 職員・設備の維持
● 独立採算制
水道・下水道は自分の収入(使用料)で運営する仕組みです。
3. 使用料はどうやって決まる?
使用料(料金) = 必要な費用 ÷ みなさんが使う水量(汚水量)
● 必要な費用
– 人件費
– 電力費・薬品費
– 修繕費
– 施設更新費
– 企業債返済費
– 減価償却費
● 使用量の見込み
将来の使用量を予測し、1㎥あたりの料金を算定します。
4. 料金の構成
① 基本料金:利用の有無に関係なく発生する費用をまかなう部分
② 従量料金:実際に使った水量に応じて負担する料金(段階式が一般的)
5. 下水道使用料の特徴
● 汚水量は水道の使用量で計算
● 雨水処理費用は使用料ではなく税金
6. 料金改定が必要となる理由
– 老朽化による施設更新費の増加
– 人口減少による水使用量減
– 電気・薬品などの高騰
7. 料金改定の流れ
1. 収支・将来見通しの分析
2. 必要な費用の算定
3. 料金体系の検討
4. 審議会での議論
5. 議会で条例改正
6. 住民説明
7. 新料金適用
8. まとめ
– 使用料は生活に不可欠なサービスを維持するための費用から決定される
– 適切な料金設定は将来の安定したサービス確保に重要