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電子インボイスとPeppolについて

2022年12月17日更新

2023年10月よりインボイス制度が始まります。皆様におかれましては制度理解やシステム等のご準備に頭を悩まされていることかと思います。そんな中、「電子インボイス」と言われると、「また新しいことに対応しないといけないの?」となるところです。

さて「電子インボイス」とは何でしょうか?

誤解を恐れずに私なりに表現すると「インボイス制度開始による事務の増加を電子データの活用により自動化しよう」という仕組みです。ただし、どれくらい便利になるか・・・、現時点では分かりません。

通常の「インボイス」のままの場合、受け取ったインボイスの出力・保管、複数税率の区分の目視による確認、会計ソフト入力時の振り分け・税区分の設定など、手間が増えるばかりですし、転記誤りなどのリスクも発生します。

それが「電子インボイス」となると、そのまま受発注システムに取り込めたり、会計ソフトに取り込めたりするため、人間による出力・確認・転記等の工数が削減できるのです。しかし、「電子インボイス」の形式が様々にあると、特定のシステム同士や同じソフトメーカー間でしか自動連動できない可能性があります。

そこで「Peppol(ペポル)」の出番です。政府と国内200以上のシステム業者が協議をして、統一規格の「電子インボイス」を取り決め、2023年10月の制度開始に間に合うよう検討を進めています。

「せっかくインボイス対応のために準備をしたのに、また電子インボイス対応のためにコストや時間をかけないといけないの?」という声が聞こえてきそうですが、「無償または低コスト」で利用できるように進めているそうです。例えば、現在ご使用のソフトがアップデートだけで利用できるようになるのではと想像しています。

これからの企業間のやり取りは、「①紙ベースの郵送のやり取り」、「②電子メールのPDFのやり取り」に加えて「③Peppolでやり取り」という選択肢ができるイメージです。低コストで省力化できる実用的な仕組みになると期待しています。

その他、インボイス制度の対応に向けて、御困りごとや御質問はぜひ弊所に御相談ください。

 

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