一人目の不安と二人目の不安
2014年11月14日更新
私は現在一児の父でして、今年の12月に2人目が産まれます。2人目を産む準備が着々と進む中、2人目が産まれることで育児がどれだけ大変になるか、無事に産まれてきてくれるかといった期待と不安を胸に毎日過ごしております。
1人目についての不安は、日程は未定ですが1歳半になる長男の手術をすることが決定致しまして、それに伴う術式の選択・状況によっては早期の手術になる可能性があるとのことです。詳しい病名は分かりませんが「鼠径ヘルニア(脱腸)」で、普段は通常の場所に納まっていますが、泣く等の興奮状態になると飛び出してくるそうです。こうした脱腸が常態化すると細胞が壊死してしまうそうで、今のところ急いで手術を行う必要はないとのことですが、父親として悩んでしまいます。(術式として提案されているのが直接メスを入れる通常の術式と穴を3つ開けて小さい手とカメラで見ながら手術を行う術式の2つで、それぞれメリット・デメリットがあります。)
さて、こうした脱腸ですが、小児の場合は先天性の場合がほとんどですが、実は成人の患者数が圧倒的に多く、特に40代以上の男性に多く起こる傾向にあります。これは、鼠径管のサイズが女性は男性より小さく、比較的腸が脱出しにくいためと考えられています。また、40代以上では、脱腸の発生に職業が関係していることが指摘されており、腹圧のかかる製造業や立ち仕事に従事する人に多く見られます。便秘症の人、肥満の人、前立腺肥大の人、咳をよくする人、妊婦も要注意です。
米国では鼠径ヘルニアで受診する人が年間80万人もいるといわれ、専門の外科医がいるほど一般的な病気です。日本では14万人と推定されていますが、多忙のため我慢していたり、「恥ずかしい病気」のイメージがいまだにあって、受診を渋っている潜在的な患者もかなり多いと推定されます。もし、下記の症状に当てはまる場合は、一度、外科を受診することをお勧めします。
<症状>
初期症状は、立った時等お腹に力を入れた時に太ももや足の付け根(鼠径部)の皮膚の下に腹膜や腸の一部などが出てきて柔らかいはれができますが、普通は指で押さえると引っ込みます。
鼠径部に何か出てくる感じがあり、それがお腹の中から腸が脱出してくるので「脱腸」と呼ばれています。次第に小腸などの臓器が出てくるので不快感や痛みが伴います。